2008年11月3日月曜日

Wireless Mighty Mouseがイカれたので分解掃除

Wireless Mighty Mouseの分解はちょっと怖かったので躊躇していたのですが、下スクロールとスクロールボタンが完全に反応しなくなってしまい、なんだか面倒くさくてトラックパッドを使っていました。使わないのなら邪魔だから捨てようかと考えたりもしたが、捨てるくらいなら分解してみようかと思い立った。
分解といっても、ネジとかボタンとかつまみとか、そんなのぜんぜんない。簡単に言うと、マイナスドライバーを隙間に突っ込んで、溶着してある背面のカバーを引っ剝がすのだ。要するに、ぶっ壊すのである。もちろん慎重に。
さて、何とか背面のカバーをはずしたところで、第二の関所がある。それはスクロールボタンとセンサーを固定しているネジをはずすことである。
ネジは3つあるが、そのうち1つは精密ドライバーで突破。残り2つは精密ドライバーではとうてい無理であるように思われた。すごいトルクがかかっているか、接着剤を流してあるのか(そんな痕跡もある)、単に筆者の握力が足りないのか…。仕方ないので、電動ドライバに精密ドライバーを装着して、残り2つも突破。ようやくトラックボール君が姿を現した。すんごい汚い…。ボールとローラーの隙間に堆積したゴミときたら、乾燥圧縮された排泄物のよう…オエッ! トラックボールが溶けなかったのが不思議なくらいです。
しかし、原因はゴミではないことが判明。おそらくボタンのセンサーとなっている、薄い金属板が折れ曲がっていたことです。たぶん、両面テープを押し込んだときにこうなってしまったのでしょう。金属板の位置を元に戻すも、折れ曲がってしまったので弾性力(変形した物体が元に戻ろうとする力、金属は弾性力に富む)を元に戻すことはできません。
とりあえず、これ以上できることはないので、掃除は終了することにしました。電源を入れてみると、おお! すばらしい。感触もいつぞやのなめらかなスクロールボールになっています。しかし、スクロールボタンはやはり反応しません。これはあきらめることにしました。下スクロールが復活しただけでも万々歳です。……ところがおや、左スクロールができない…ん? ちょっと思い当たる節があったので、もう一回分解、どうやらトラックボールの回転を伝えているローラーの位置が正しくなかったらしいです。このローラー、本当にちっこいのですが、軸受けがなく、マグネットだけで固定されています。なので、きちんと位置を調整しないと、こういうことになってしまうらしいのです。面倒くさいので、電源を入れたまま、スクロールボールがちゃんと動作しているかどうか確認してから、組み立てました。
ドライバーでこじ開けた後遺症ですが、ソール部がブカブカになったので、セロテープで留めているくらいです。

それにしても……掃除くらいさせてくれよ! 新しいの買えってのか、Appleさんよ。

分解掃除にチャレンジされる方は、以下の記事が詳しいので参照してください。
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